『たのしむ、あそぶ』

　私たちが、バーベキューやバンガーローなどの施設を楽しむ時、一人で楽しむのではなく、大きな自然の中で出会う人々と楽しむ場所を求めているのではないか。日常の生活では、感じることはできない、ほのぼのとした、動物の本能的な楽しさを追求している。

　私たちはここに、芋虫のような屋根形状を持たせることによって、『動き』を表現したい。『動き』は、自然の動物、植物等の生命を意味する。赤城の森林の中で生命の素晴らしさを子供たちに伝えたい。静かな大自然の中に同化するような、異種、異形の大きさの柱を配置し、まるで、自然の木々の上に葉っぱが積もり、自然が、屋根を創ったかのように．．．

　バンガローでは、共有空間を楽しんでほしい。オープンデッキを設けることによって、閉鎖的になりがちな、バンガローという施設に交流の場を、つながりを持たせたい。建物の東西に大きな窓を設けることによって、森の風と光と雰囲気を取り込んでくれる。

　「また、来ようよ！」　そんな施設でありたい。