Toseki-日本橋本町プロジェクト

江戸本町の名称で江戸を代表する街であった日本橋本町の極小敷地に建つ、1階:飲食店・2階~13階事務所・14階一戸建て住宅の計画である。

14階に住宅を設けることで、中央区の地区計画における住宅容積率緩和の適用を受け、容積率800%+106.66%=906.66%まで建物を計画することが可能となった。

設計初期の段階で経済的でかつ安全性を考慮した構造計画が必要となった。その結果、間口7.45mに対して最高高さ45mまでの計画で検討することで、搭状比6の建物となった。また、ラーメン構造にブレース構造を併用することで、構造フレームの柱・大梁の大きさを抑えることができ、室内空間の有効に使えるスペースを確保している。

また、建物外観に設けた藍色の市松模様のパネルと杉板貼が、江戸情緒を感じるデザインとなっており、古き良き日本橋の歴史を継承していく建物である。

竣工 2023
所在地 Tokyo nihonbasi hontyo
構造 S14f
面積 1,138.77㎡
構造設計 エスフォルム
設備設計 齋藤設備技研