南町の家

 本敷地は住宅密集地にあり、南北に細長い形状をしている。南側隣地の建物に近接しているため、メインとなるリビングを2階に配置した。リビングは、2階~3階にかけて大きな吹き抜け空間となっていて、大きな開口を設けることで、内部にいながら太陽の暖かな日差しが感じられる空間となった。

 また、本建物は「全館空調」を採用しているので、大空間でありながら、玄関とリビングの間に階段を設けることで、隔てのない空間構成となっている。内観は、白を基調として、アーチを取り入れることにより、空間に柔らかな印象を与えている。また、螺旋階段の手摺・造作家具にはアイアンを取り入れた。アイアンが空間のアクセントとなり、西洋建築を思わせる洗礼された空間となったのではないだろうか。

竣工 2015
所在地 gunma maebashi
構造 S3f
面積 265,48㎡
構造設計 計画堂
設備設計 LIVEARC