昭和山荘

 東京都世田谷区で暮らすご夫婦のための別荘であり、群馬県渋川市で一人暮ししているおばあちゃんが共に暮らす家である。
 

 2つの箱(集合体)が、交じり合う中央におばあちゃんの和室を配置した。その和室を包みこむように、廻りにはLDKWC、浴室、玄関、そして寝室、客間を配置する。「守り、守られ、包み込む」建物は、南を向けて大きな開口を設け、木々のスクリーンで夏の強い日差しをやさしい木漏れ日に変える。
スクリーンの役割を終え、葉の落ちる冬期は、あたたかな陽差しを感じる事ができような設計を心がけた。リビングとデッキを仕切る窓は、全開放できる上、バリアフリー設計にした。晴れた日には大家族がソトとウチで、窓という空間の仕切りを感じることなく、にぎやかに過ごす。おばあちゃんを囲んで世代が集う家、そんなやさしくぬくもりのある「輪」を演出できるような空間を目指した。

竣工 2013
所在地 gunma showa
構造 W1f
面積 121.61㎡
構造設計 LIVEARC
設備設計 LIVEARC