殖蓮の家 〜白壁とコンクリート壁〜

 春の気配が感じられる、3月の出会いであった。

 「よい家を創りたい!」という気持ちが伝わってくるご夫妻だった。奥さまが描く夢をご主人がちゃんと理解し、ご主人が言葉にして...通訳(!?)してくれた。とてもほほえましく、あたたかくなる。

 階段を建物の中央に配置し、その廻りに部屋を配置することにより、家事の導線と客人の導線がぶつからないように計画した。たくさんの人が訪れる、楽しい家庭を築いていってほしいものである。

 無垢のウォールナットのフローリングにこだわり、石灰クリームの壁、柿渋で仕上げた木部、そして漆喰の壁、ライムストーンの石と、本物にこだわり、自然素材にこだわった、上質な空間が出来上がった。

 

’08ぐんまの家 入賞

 

竣工 2008
所在地 gunnma isesaki
構造 W2f
面積 145.13㎡
構造設計 LIVEARC
設備設計 LIVEAR