石蔵 〜大谷石のコーヒー豆の貯蔵庫〜

 大谷石の石蔵は、四季を問わず建物の室内を約18の一定の温度と、一定の湿度約54%に保ち、耐火性にも富むので、古くから保管庫として多く用いられてきた。この建物は、コーヒー豆を大谷石の空間の中で、熟成させることを目的とした石蔵である。

 建築基準法の関係で、建物の構造は鉄骨とすることとなったが、外壁部分に900(巾)×300(高さ)×240(厚み)の大谷石を、約900個積み上げた、本物の空間である。夜には、ライトアップされ、大谷石建造物の美しさを、なお、引き立たせている。

 石蔵の中でクラシックを流して熟成されるというコーヒー豆を味わえるのが楽しみである。

竣工 2010
所在地 gunma takasaki
構造 S1f
面積 107.46㎡
構造設計 LIVEARC
設備設計 LIVEARC