サンデン経営研究所

既存の建物は、戦後に建てられた建物であり、会社・家系の発展と共に歴史を刻んできた。時代の変化に追随して増築を行い、和洋が折衷している様は、時流に敏感な経営のあり方を思わせる。これらを完全に取り壊すのではなく、可能な限り継承する計画である。

歴史ある和館は耐震補強を行い、改修工事を行った。長い年月を経た木造建築は、床・梁がたわみ、柱は傾いていた。耐震改修では、構造耐力を満すよう、耐力壁の設置・金物補強、ジャッキアップを行いながら、新しい柱を追加する等の補強工事を行っていった。

 

建物配置計画は、中庭を囲うような形で、既存の洋館・和館と、増築を行う新館をつないでいく。既存の和館には、木製サッシによる大きな開口を計画した。風通しを良くするとともに、庭園から和館・中庭・新館の展示室・が視覚的につながり一体感のある建物となっている。

竣工 2022
所在地 gunma isesaki
構造 W1f
面積 425.60