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耳鼻咽喉科設楽医院

2002 gunma kiryuu RC2f 454.38㎡

 老朽化した旧医院の建て替えであり、大先生から若先生へのバトンタッチを兼ねた新医院建設であった。「あまり華美にならずに存在感を示したい」「医院内の導線に無駄を無くしたい」と、若先生からの要望を計画に織り込んだ。

桐生の住宅地に立地するが故に、計画される建物は、その環境に同化してゆくデザインや素材が選ばれてゆくのが望ましいと思われる。しかし、それに反してコンクリート化粧打放し仕上とし、円弧の壁を用いた。化粧打放しの表情は、天候、時間に応じて様々に変化し、重厚で、ある面では質素で、神聖とも言える要素が感じられる。北側に道路を挟んで駐車場からのアプローチに、円弧の壁と円柱を配置し、患者に様々なコンクリートの表情を感じさせながら、西の入口へと導く。
医院内は白色を基調とし、淡い緑色と木目を使い、待合室にはトップライトを配置し、自然を表現した。診察室を南に配置し、開口部を大きくとり、中庭からは四季折々の季節が感じられる。事務室を待合室、中待合、診察室、補聴器の診察室との中央に配置し、検査室、レントゲン室、処置室を一角にまとめ、診察室と導線を確保した。

「病院へ行く」時の、人の感じる不安・痛さを建物全体で受け止め、病院のスタッフとその技術で和らげる。そんな病院になったと思う。