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出逢いの家 〜光と風が通るサロンを内包した三世代が集う家〜

2011 gunma takasaki W2f 166.16㎡

 遠い昔、箕輪城があり栄えた地であり、高度成長時代には、地方商店街を形成した一角の土地で、518㎡と、住宅敷地としては大きい方である。南に立派な和風建築の隣家があり、北は広い更地が広がっている。周辺全体の雰囲気としては、大きな流れが終わり、次の世代へはばたくことを待っているような感じを受ける。街が、景色が、落ち着きを払っている。どちらかというと、夕刻の時間が似合う風景であるようにも感じた。

 たくさんのお客様を迎えられる家を建てたいという、しっかりとしたコンセプトのお持ちのクライアントだった。広い土地を求めた理由が一発で解消された。3世代が一緒に暮らすご家庭で、光と風が通り、そして夢のある家を好まれた。一方で風水や神さま、仏さまに対しての崇拝もしっかりされている、お母様と若奥様だった。

 住居建物を敷地奥の東に配置し、南面に大きな窓開口を設け、南の隣家の竹林や木々を借景とした、庭を設けた。その手前に車庫棟を配置することで、西側道路から視線を遮ることができ、中庭的な要素を持つ。訪れる人が、『あの向こうはどうなっているの?』と思うことだろう。
 中庭を通り少し奥まったところに玄関を配置し、ステンドグラスの扉をあけると、北面いっぱいに広がった窓開口からやさしい光がこぼれてくる。カリンの床の色と、白壁にクライアント好みの緑のデザインが、訪れる人にやさしさを与えてくれる。サロンは、大きなテーブルが2つおけるスタイルで、ここでたくさんの人と出逢ってほしい。中庭のデッキにはシャードネットで夏期の光を遮ぎることができ、サロンが室内から室外へと広げられる。 
 現代建築風の中に優雅なヨーロピアン色を求めた玄関からサロンに対して、1階の洋間はカントリー調で、2階には和風空間を設け、見せる場とくつろぐ場を分けた計画となった。仕上げは、全般的に白系の自然系珪藻土をしっくい調に仕上げた。そして、建物は、子供たちが使い続けられるように、長期優良住宅仕様となっている。